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韓国ラッパーpH-1と日本バンドindigo la endがコラボ『ラブ feat. pH-1』をリリース。pH-1にとっての愛とは?

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ph1と川谷

韓国ラッパーpH-1と日本バンドindigo la endがコラボ『ラブ feat. pH-1』をリリース

韓国ラッパーpH-1と日本バンドindigo la endがコラボ『ラブ feat. pH-1』を10月1日にリリース。異例の日韓コラボで、両リスナーを驚かせた。

indigo la Endはゲスの極み乙女のメンバー川谷絵音を中心に活動するロックバンド。川谷がワーナーミュージック・ジャパン内で設立した自主レーベル、TACO RECORDSに所属し活動中。

『ラブ feat. pH-1』に、pH-1が込めた思い

以下はpH-1が自身のInstagramnに投稿した文章の要約である。

いつも日本のバンドとのコラボを希望していた私にとって、今回の出来事は特別なものです。
私はT-SQUARE、CASIOPEAのようなバンドの音楽を聞きながら育ったために、絵音さんが送って下さった歌を聴いた時とてもワクワクしました。私が好んで聴くようなグルーヴ感で、作曲する過程でリズムとフローを組むのは難しくありませんでした。
愛に関するメッセージ、特に他の文化背景と言語を使う人たちの間に生まれる愛を込めようとしました。
できるだけ多くの人々な理解して欲しくて、ハングル、日本語、そして英語を使用しました。

理性的な愛・恋愛としての狭い愛でなく、もっと広義的な愛を伝えようとしたpH-1にとって、愛とは何なのか?

pH-1にとって愛とは?

優しい嘘よりも率直に伝え合える愛がほしい。痛みを伴うとしても君自身の考えを話してほしい。

愛とは?

すれ違う心情を明と暗の背景で表現したMVは、疾走感溢れる切ない仕上がりになっている。
日本のバンドサウンドと韓国のラップ詞、想像もつかないコラボレーション。そうきたか!という意外な取り合わせは予想以上に調和していて、indigo la EndにとってもpH-1にとっても新しい側面を見せてくれたのではないかと思う。

今回リリースされた「ラブ」は、ストレートに感情をぶつけるような歌詞に激情を感じた。

K-HIPHOP的観点で言えば、pH-1が得意とするのは「チル」。
甘くやわらかな声質と、弱さや情けなさをさらけ出す歌詞は、激情とは真逆の穏やかな(時に怠惰な)感情を豊かに表現する。
まったく正反対な表現を用いても、歌詞にはpH-1の「人間くささ」が投影されていて、その「人間くささ」こそがpH-1の持ち味であり真骨頂なんだと思った。

和音の綺麗なメロディーラインから、ギターの激しいサウンドをバックに抑揚をおさえたpH-1のラップ詞が重なって、「すれ違う愛」というメインテーマをより引き立たせる。
indigo la EndもpH-1も、ジャンルの曖昧な、いわばマージナルな線引きに位置するアーティストだと思っている。ポップスとバンド、ヒップホップとR&B。多様な表現ができるからこそ、この調和が完成したと考えている。
ジャンルや国すらも超えたコラボレーションに、音楽カルチャーの進化と発展を感じた。

リンク

pH-1

HIGHR MUSIC所属の韓国系アメリカ人アーティスト。2016年に『Wavy』でデビューし、メロウなシンギングラップを得意としている。

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indigo la End

2010年2月川谷絵音を中心に結成。2014年8月に後鳥亮介が加入。2015年に佐藤栄太郎が加入し現在の体制となる。歌とギターのツインメロディとそれを支えるリズム隊、それらが絶妙なバランスで重なり合う。

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